先日、お葬式が有って、その後で礼服をクリーニングにもって行きました。
その時に、クリーニング屋さんから、「スーツより料金が高くなります」と聞いて「えっ。ナンデ?同じスーツじゃん!」
と、チョット納得のいかないことがありました。
そんなに、違うのかなあ?と思って調べてみたら、思った以上に色々と違いが有りました。
今回は、普通のスーツと礼服の違いについて報告します。
礼服をこれから買おうかなと思っている方やクリーニング代が納得行かないよという方、是非、参考にしてくださいね。
礼服にはどんな種類があるのか??
そもそも、礼服がよくわかりません。
かなり大まかな分類ですが、調べてみると、次のようになりす。
正式にはすごい細かく分かれるんですね!調べてみてびっくりしました。
・夜間用
燕尾服 「ホワイトタイ」着用のときは、燕尾服。
タキシード 「ブラックタイ」着用のときは、タキシードる。
・昼間用
フロックコート 第二次世界大戦頃まで用いられていた昼間用の礼服。
(現在ではモーニングコートが主流)
モーニングコート 乗馬服が元になっていて、現在は昼間用の正礼装。
【準礼装】
・夜間用
ファンシータキシード・スーツ タキシードで上着が黒以外のもの。
・昼間用
ディレクターズスーツ 黒の上衣に、縞のコールズボンを合わせたもの。
【略礼装】
・ブラックスーツ 番手の細かい生地を使った黒の上下の背広
冠婚葬祭で、普通の人が切るのは「略礼服のブラックスーツ」の事です。
ブラックスーツと普通のスーツで違いを考えていきましょう!
では、ブラックスーツと普通のスーツの違いは?
スーツの量販店などに行けば、コーナーがあるので間違えることは無いと思いますが、やはり、違いを知っていると実際に購入するときの参考になると思います。
違いを調べてみました。
かたち上の違い
・ベント(背中の裾のところの切れ込み)が無い
・腰ポケットにフラップなし
・剣襟
こう言ったところが略礼服(ブラックスーツ)のかたち上の特徴です。
襟の形が、剣襟なのは、モーニングが元になっているからだそうです。
また、背中にベントが無いのは、「足を大きく開いたり、手をポケットに入れない」だろう、という事から。
ポケットにフラップが無いのは室内着のためと言う前提があって、今のかたちができたという事です。
普通のスーツは外で自由に活動することが前提なのでベントがあったり、ポケットのフラップが有ったりするというわけですね。
・生地の違い
生地の織り方として、平織りや綾織という織り方がありますが、平織りの生地を使う方が多くて、この織り方は光沢感がないのぺっとした生地になります。
一番の違いは「黒い色」です。普通のスーツでも黒はありますが、黒の深さがまったく違います。生地の芯まで染まるようにしてあるので漆黒です。
一般の黒いスーツと並んで立つと、その黒さも良くわかります。
クリーニング代はなぜ高い?
では、最初に疑問に思ったクリーニング代の違いはなぜあるのでしょうか?
クリーニング屋さんに聞いてみました。
・高級服の扱いになるのでデリケート洗い+手仕上げになる
・機械プレスではテカリが出てしまうため、ハンドアイロンでかたちを整える
・ウール素材が多いので、防虫袋を付けることが多い
・着る頻度が少なく、線香の香りが残ることがあるので抗菌・抗臭処理をする
こういった理由から、クリーニング代が高いということです。知りませんでしたが、ずいぶんと手が掛かっているんですね。納得しました。
最後に
クリーニング代の違いから気になって調べてみましたが、きちんと区別があるんですね。
特に、礼服の「黒」と言うのは特別なのがわかりました。普通のスーツの黒は礼服と一緒にならぶと、グレーっぽく見えます。
礼服の黒は本当の真っ黒で、繊維の中まで染め上げて黒を出しているんですね。